若年性認知症
緑区の人口は23万人
全国の認知症と診断されている人は
2016年は462万人
現在は600万人
2025年は700万人
とも言われています
また
MCI … 認知症の予備軍と思われる人もいます
若年性認知症とは
従来から言われてきた40歳から64歳に発症した初老期認知症に、
18歳から39歳までに発症した若年期認知症を加えた総称
若年性認知症という独立した病気があるわけではなく
発症年齢で区分した概念
認知症を引き起こしている原因は様々で病理学的にも色々な疾患を含んでいます
長生きすれば認知症は避けられない、避けることは難しい病気です
認知症の診断(認知症の可能性があるかどうかを、簡易的に調べる問診項目のことです)
で有名な”長谷川式認知症診断テスト”
で知られる長谷川先生もご自分で
『認知症になった」と言われるほどです
さて先日、
自ら「私は若年性認知症です、皆さんのサポートが必要です」
と声を出している
山田 真由美さんの講演会に行き
お話を伺ってきました
壇上で山田さんといつも講演会でお隣に座ってお話の進行を手伝っているのは
名古屋市認知症相談支援センターの鬼頭 史樹さんです
会場にはたくさんのお客さん
講演会は始まりました
山田さんは51歳の時に若年性アルツハイマーと診断され
現在は59歳です
とても笑顔が素敵な方です
え?この方が認知症?と思うくらいです
認知症には色々な障害があります
はじめ山田さんが
あれ?なんか変だな?
と思ったのは
*漢字が書けなくなった
*計算ができなくなった
*靴下がくるくるっと出来なくなった
(多分これは一束にまとめられなくなったではないかと思います)
歳のせいかな?とも思ったそうですが
山田さんが毎年出している年賀状を受け取った友人が
「ちょっとなんかおかしいよ」
と受診を勧めてくれたそうです
その一言がきっかけで病院に行くことができたそうです
こんな初期の認知症の症状を
友人が気づいてくれたという
エピソードを伺いました
山田さんの主な症状は
空間認知機能障害
しかし当初はまだまだ今のようにきちんとした情報がなく
受診した先生からは
若年性認知症というだけで
「寿命はあと2年」
と言われたそうです
正しい情報が欲しい、
認知症になっても元気で頑張っている人もいることを教えて欲しい
「私はピンピンしてますからね(笑)」場内も(笑)
正しい情報が欲しい
切実な願いに聞こえました
さて
認知症になっても安心な町
明るく生活できる町
共に支え合う町
どうしたら作れますか?
支えるはもう限界です(人口比率、少子化)
認知症になった人誰もが
”私認知症なったんだわ”と言える社会
”恥ずかしいことではないんだよ”と思える社会
”困ったら助けてくれるんだよ”と言える社会
色々な手立てがあります
例えばこれ
左はヘルプマーク
皆さんご覧になったことはありますか
内部障害や難病のかた、援助や配慮を必要としていることが
外見からは分からない方々が
周囲のかたに配慮を必要としていることを知らせることで
援助を得やすくなるように作成されたマークです
そして
右はオレンジリング
「何かあったら声をかけてください、
お手伝いしますよ」のマーク
オレンジリングとは、
認知症養成講座を受講して
認知症の方やその家族を支援するために
正しい知識を身につけた方に
渡される目印のようなものです
講師の山田さんは
こんなたくさんの助けの元に、
日頃から大好きな外出を楽しんだり、社会参加をしています
山田さんは
空間認知機能障害
という障害があります
服をスムーズに着ることができません
4時間かかったこともあるそうです
ドアに鍵をかけることがうまくできません
鍵穴に差し込むことができないからです
でもこれは今ではスマートフォンのアプリで解決されました
その日のスケジュールも
「オッケー、グーグル、今日のスケジュールは?」
電話をかける時も
「ヘイ、シリ、鬼頭さんに電話して』
たくさんの人に支えられているから、色々なサポートがあるから
大丈夫だから
不安はない
とにこやかに言われました
「出かけることはたくさんのものが、いろんなものがみれるから大好きです」
最後に山田さん、今一番のしたいことは何ですか?
それは
「赤ちゃんを抱っこしたいです」
先日、初孫さんが生まれ、目下赤ちゃんを抱っこするトレーニングをされているそうです
認知症とともに明るく生きる山田 真由美さん
聞いてるたくさんの人が元気をもらえた講演でした