脳の活性化

私たちは

指先を使うことで

脳にたくさんの刺激を与えます

指は第二の脳と言われるほど

脳につながる神経が多いそうです

従って高齢者にとって指先を動かすことはとても大事です

毎日少しでも指先の体操や

あえて意識して指先を使うことは

脳に刺激を与え認知症の予防をする上でも

大切ですね

自立支援で豊かな生活

デイサービスに通われてみえる方は基本的にはご自宅から通われてみえます。

(最近は有料の施設やサービス付き高齢者施設にお住まいの方もおみえです)

デイサービスには

他の方との交流や楽しいおしゃべり

機械を使った運動やみんなで一緒にする体操、

安心、安全な入浴

バランスの取れた温かい食事

達成感のあるレクリエーションをする目的で

通われてみえる方が多いです

 

予防の方も(支援の方)介護の方も

ご自分のできることはしていただく”自立支援”の介助です。

支援や介護のし過ぎは、依存と能力低下を招く可能性が大きいからです。

その為にも

『してもらう介護ではなく自立支援の介護である』ということを,介護してもら人 介護す

る人, 家族、ケアマネさんなどの共通の認識、理解にすることがとても重要です。

 

今ある能力の最大限活用のために

きちんとしたアセスメントや自立した生活をするための問題の把握 をし

自分で出来ることを自分でするための支援を徹底します

 

食事をしたら空いた食器を戻したり

爪が伸びたら爪を整えたり

今までつい職員がやってしまっていたサービス…

ご自分でできるところまでも私たちが介護をしてしまうと

その時は喜ばれるかもしれませんが‥

それはまさにその方の

今できる能力の低下を招くことに繋がりかねません

 

 

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自立支援

 

自立支援することで

利用者さんが

可能な限り住み慣れた地域やご自宅で

幸せに生活することができます

デイサービスの使命

「独りぼっちなんだ、俺。

あそこに行っても…」

かつて自らが提唱したデイサービスで

”つまんない”と。

「死んでいくときはどうしよう。

どんな気持ちで死んでいくかしら

家族の為にデイサービスに行っているから

僕が死ねば喜ぶかな」

「ショートステイやデイサービスではなく

僕はあのゴチャゴチャした戦場(仕事場)に帰りたい!

落ち着くんだ」

認知症研究の第一人者の長谷川医師が

認知症になられ

テレビ番組の中でこのようなことをおっしゃっていました

 

そんな

デイサービスの使命とは

 

介護が必要な状態になっても

その方のできる可能な限りの能力に応じて

自立した日常生活を営むことができるように

必要な日常生活上の世話や

機能訓練を行うことにより

利用者が社会的孤立感の解消ができる

 

心身の機能の維持ができる

ならびに利用者家族の

身体および精神的負担の軽減を図るものでなくてはならない

 

とても重くきちんとしないと

私たち介護従事者は思います

 

しかし

一番大切なことって

簡単に言うと

笑っていくこと

笑いのパワーってすごいですものね

 

そうです

余分なものが認知症になるとはぎ取られていく

楽しいことは楽しい

不安なことは

心配するけど心配する気づきがない

 

最後に

先生、認知症になったら見る景色はどんなですか?と聞きました

「認知症になっても

見える景色は変わらない」

 

デイサービスの使命・役割について考えてみました

 

 

若年性認知症

緑区の人口は23万人

全国の認知症と診断されている人は

2016年は462万人

現在は600万人

2025年は700万人

とも言われています

また

MCI … 認知症の予備軍と思われる人もいます

 

若年性認知症とは

従来から言われてきた40歳から64歳に発症した初老期認知症に、

18歳から39歳までに発症した若年期認知症を加えた総称

若年性認知症という独立した病気があるわけではなく

発症年齢で区分した概念

認知症を引き起こしている原因は様々で病理学的にも色々な疾患を含んでいます

 

長生きすれば認知症は避けられない、避けることは難しい病気です

 

認知症の診断(認知症の可能性があるかどうかを、簡易的に調べる問診項目のことです)

で有名な”長谷川式認知症診断テスト”

で知られる長谷川先生もご自分で

『認知症になった」と言われるほどです

 

さて先日、

自ら「私は若年性認知症です、皆さんのサポートが必要です」

と声を出している

山田 真由美さんの講演会に行き

お話を伺ってきました

 

壇上で山田さんといつも講演会でお隣に座ってお話の進行を手伝っているのは

名古屋市認知症相談支援センターの鬼頭 史樹さんです

 

会場にはたくさんのお客さん

講演会は始まりました

 

山田さんは51歳の時に若年性アルツハイマーと診断され

現在は59歳です

とても笑顔が素敵な方です

え?この方が認知症?と思うくらいです

 

認知症には色々な障害があります

はじめ山田さんが

あれ?なんか変だな?

と思ったのは

 

*漢字が書けなくなった

*計算ができなくなった

*靴下がくるくるっと出来なくなった

(多分これは一束にまとめられなくなったではないかと思います)

 

歳のせいかな?とも思ったそうですが

山田さんが毎年出している年賀状を受け取った友人が

「ちょっとなんかおかしいよ」

と受診を勧めてくれたそうです

その一言がきっかけで病院に行くことができたそうです

 

こんな初期の認知症の症状を

友人が気づいてくれたという

エピソードを伺いました

 

山田さんの主な症状は

空間認知機能障害

 

しかし当初はまだまだ今のようにきちんとした情報がなく

受診した先生からは

若年性認知症というだけで

「寿命はあと2年」

と言われたそうです

 

正しい情報が欲しい、

認知症になっても元気で頑張っている人もいることを教えて欲しい

「私はピンピンしてますからね(笑)」場内も(笑)

正しい情報が欲しい

切実な願いに聞こえました

 

さて

認知症になっても安心な町

明るく生活できる町

共に支え合う町

 

どうしたら作れますか?

 

支えるはもう限界です(人口比率、少子化)

認知症になった人誰もが

”私認知症なったんだわ”と言える社会

”恥ずかしいことではないんだよ”と思える社会

”困ったら助けてくれるんだよ”と言える社会

 

色々な手立てがあります

例えばこれ

 

左はヘルプマーク

皆さんご覧になったことはありますか

内部障害や難病のかた、援助や配慮を必要としていることが

外見からは分からない方々が

周囲のかたに配慮を必要としていることを知らせることで

援助を得やすくなるように作成されたマークです

 

そして

右はオレンジリング

「何かあったら声をかけてください、

お手伝いしますよ」のマーク

オレンジリングとは、

認知症養成講座を受講して

認知症の方やその家族を支援するために

正しい知識を身につけた方に

渡される目印のようなものです

 

講師の山田さんは

こんなたくさんの助けの元に、

日頃から大好きな外出を楽しんだり、社会参加をしています

 

山田さんは

空間認知機能障害

という障害があります

 

服をスムーズに着ることができません

4時間かかったこともあるそうです

 

ドアに鍵をかけることがうまくできません

鍵穴に差し込むことができないからです

 

でもこれは今ではスマートフォンのアプリで解決されました

 

その日のスケジュールも

「オッケー、グーグル、今日のスケジュールは?」

 

電話をかける時も

「ヘイ、シリ、鬼頭さんに電話して』

 

たくさんの人に支えられているから、色々なサポートがあるから

大丈夫だから

不安はない

とにこやかに言われました

「出かけることはたくさんのものが、いろんなものがみれるから大好きです」

 

最後に山田さん、今一番のしたいことは何ですか?

それは

「赤ちゃんを抱っこしたいです」

先日、初孫さんが生まれ、目下赤ちゃんを抱っこするトレーニングをされているそうです

 

認知症とともに明るく生きる山田 真由美さん

聞いてるたくさんの人が元気をもらえた講演でした

感染予防策

マインズでは毎月勉強会をしてケアの技術向上、

知識の引き出しの中身を増やしています

昨日、7月22日には感染予防策について

担当看護師のSさんが講師になり学習しました

 

たくさんのご高齢の方が過ごされるデイサービスでは

正しい感染予防策が必須です

一口に感染予防…と言っても

病原体の種類によって予防の仕方が変わってきます

自分の身を守るためにきちんとした対策をしましょう

①標準予防策

標準予防策(スタンダードプリコーションとも言います)は感染性の有無にかかわらず全ての人に適応されます。

例えば

*血液

*汗を除く全ての体液(唾液、鼻水、痰、母乳、涙)分泌物、排泄物

*傷のある皮膚

*粘膜

これらに触れる際は病原体の感染の可能性を考えて手袋を着用します(時には適切な個人の防御服、マスク、エプロンなども着用します)

ここで改めて大切なことは適切な手洗いです

接触する前に手洗いをし、手袋を着用します

着用後汚れた手袋は汚れたところが内側になるように外し、またゴミ箱に捨てる時も汚れた面が内側になり、

不意にゴミ箱に触っても病原菌が広がらないように配慮します。

他の部位、他の人への二次感染を防ぎます

その後手洗いをします

決して手袋は手洗いの代わりにはなりません

 

またマスクも外側には病原菌が付いているかもしれません

外すときは必ず耳掛けの紐を持ちましょう

 

感染があってもなくても自分の身を守るための対策です

 

②感染経路別の予防対策

感染経路には

1、空気感染、2、飛沫感染、3、接触感染があります

空気感染と飛沫感染の違いは

病原菌の大きさです

空気感染は5ミクロン以下という空気中にふわふわと漂い続けている飛沫粒子の感染です

主な疾患は結核、麻疹、帯状疱疹です

個室での管理が必要で菌が浮遊し続けるので空調が陰圧できるといいです

ケアするときは高性能マスク(N95など)を着用します

それに対し飛沫感染は5ミクロン以上の飛沫粒子です

主に咳やくしゃみ、会話などで飛沫し

水分を含んでいるので空気中にふわふわし続けることはありません

主な疾患はインフルエンザ、マイコプラズマ肺炎、風疹、流行性耳下腺炎、百日咳などです

原則として個室での管理が必要ですが施設では同じ病気の方と集団で隔離することもあります

ケアするときはマスク(サージカルマスク)を着用します

咳をしている入居者、利用者さんにはマスクをつけて頂きます

感染した時、病院へ移送したりするとき、廊下を通って玄関に出る時などもマスクを着用して頂きます

職員はうがいを励行します

接触感染は皮膚と皮膚による直接的の接触、

ドアノブ、ベットの柵、蛇口を介し間接的接触により広がります

主な疾患はMRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)、ノロウイルス(感染性胃腸炎)、疥癬、Oー157などがあります

 

病原菌は多種ありまだまだ医学的に治療法、感染経路が解明されていない未知ものもあります

まだ発見されていない病気もあるかもしれません

病院で調べたときは陰性だったが少し経つとなんらかの症状が出ることもあります

 

私たち介護の職に携わる人はもちろんのこと

介護されるご家族様にも

ぜひご自分の身を守る知識として

この、感染予防策が

少しでもお役に立てればと思います

認知症の兆し

家族の介護が必要となる認知症という症状

あれっ?なんかおかしいな?

 

早めに気づいていれば

早めに病院に受診していれば症状の悪化を防ぐことができます

今回は認知症の初期の症状に気づくポイントについてお話します

①何度も同じことを言ったり、聞いたりする

あれっ?って思いますね

さっき言ったのに、また聞くの?

しかしその時「さっきも言ったでしょ!」

と怒ってはダメです

周囲の人の対応を工夫することも重要です

初めての質問に答えるような態度で接しましょう

 

②ものの名前が出て来なくなる

特に人の名前

顔はわかるんだけど、名前が思い出せない。

よくあります

会った人の名前が思い出せないのではなく、会ったこと自体を忘れてしまうこともあります

 

③慣れてよく知っている場所で道に迷ってしまう

時間や場所の感覚が曖昧になってしまうことも多いようです

朝なのに夕方だと思ったり、今自分がいる場所がわからなくなったりします

 

④好きだったことに無関心になる

趣味のことをやらなくなったり、気力の低下に注意が必要です

 

⑤置き忘れやしまい忘れが目立つ

以前はちゃんとしまっていたのに、出しっ放しが多くなってきたなぁと感じたら注意です

 

⑥「財布を盗まれた」などと騒ぐ

大切なものがなくなった、誰かに盗んだ、人を疑ったりします

 

⑦毎日していた日課をしなくなる

料理の仕方や味付け、調理器具の使い方がわからなくなってしまうこともあります

料理も単調になり同じおかずしか作れなくなってしまいます

 

⑧暴言を吐いたり、怒りっぽくなる

 

⑨夜中に急に起き出して騒ぐ

外に出て行ってしまうこともあります

 

⑩複雑なドラマが理解できなくなる

 

①から⑩まで3つ以上当てはまる場合は専門医に相談した方が良いそうです

 

また

長期の過度なアルコール摂取は脳を萎縮させ、認知症の悪化を早めます

糖尿病や高血圧症などの生活習慣病も、認知症になりやすい要因です

認知症になってしまった後でも、生活習慣病の治療をすると、

認知症の進行を遅らせるというデータもあるそうなので

積極的に治療を進めましょう

 

認知症の悪化、早期発見のために

認知症の兆しに築いてあげましょう!

(2014年10月の中日新聞を参考にしました)

 

 

 

 

 

回想法で生き生きとした自分を取り戻す

心理療法の一つに”回想法”というものがあります

これは

ご高齢者の方たちに

皆さんのお若かった時のお話を聞いたり、

その時代に流行っていて夢中になっていたことをお話しします

「風呂焚きは俺の仕事やった」

 

「洗濯機の脱水はハンドルをぐるぐる回して

ペラペラにして絞ったわ」

 

「夕方になると豆腐を売りにラッパの音がしていたわ」

 

懐かしい思い出話しを

頬を赤らめて手振りつきで

ゆっくりお話をしてくださったりします

 

認知症は脳の認知機能の低下で

他の人とのコミュニケーションに支障が出たりします

 

その結果

情緒不安や被害妄想

 

落ち着かず

(そわそわしてあらぬところへ)

歩き出したりします

 

認知機能のうち

身体で覚えた記憶は

案外残っていて

「風呂焚きは俺の仕事やった」

風呂の焚く方法の

手続きは覚えているようです

いわゆる

手続き記憶というものです

 

昔のその時の

景色、匂い、空気の温度、色、周りの音、子供の声、

昔の記憶が

みんなとおしゃべりをしているうちに

生き生きと思い出されてきます

その時の様子を

言葉や身振り手振りで他の人に伝えて分かってもらう

分かってもらえた!

そうだった!

私もやったことがある!

 

そばにいる若い職員はそんな時代を知らないので

じっと、はなしに聞きいります

 

認知症の人たちの思い出を引き出し

脳を活性化する療法が

回想法です

 

 

 

良いデイサービスとは

良いデイサービスとは

どんなところでしょう

 

食事が良いところ

広い庭があるところ

フロアが広いところ

レクリエーションが充実しているところ

お風呂が広いところ

看護師がいつもいるところ

 

デイサービスに通うようになって少しづつ慣れていくと

生活に活力が出てきます

 

家では一人でテレビを見るくらいしか楽しみがないと言われる方も

必然的にコミュニケーションを取る機会が増えていきます

今まで一度もやらなかった事

以前はやった事があったけど今はやってない事

できるチャンスがあります

あなたにとって、ご家族にとって良いデイサービスとは

どんなところでしょうか